こんにちは。横浜市磯子区の歯医者「やまざき歯科医院」です!
本記事では、歯科医院の定期健診で知っておきたいポイントや気になることについて詳しくお話しします。
目次
定期健診を受ける頻度について
歯科医院で受ける定期健診では、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が患者様のお口の中の健康状態をチェックし、指導や必要な治療や処置が行われます。歯周病や虫歯などの歯科疾患を早い段階で発見し、初期段階で治療するためにとても重要です。
歯科医院で受ける定期健診は3ヶ月に1回が理想
歯科医院で受ける定期健診も、健康診断などと同じように年に1回の頻度で受ければ十分とイメージする人も多いかもしれませんが、歯科健診は年に一度では不十分です。虫歯や歯周病などは進行も速く、一年も放置してしまうとあっという間に重症化してしまいます。そのため、重症化を防ぎ、早期に治療して歯の健康を守るためには3ヶ月に1回の頻度で受けることが推奨されています。
良好な健康状態でも半年に1回
忙しさや環境の変化などにより免疫力が低下するとお口の中の細菌は増殖しやすくなり、歯科疾患のリスクも高くなります。お口の中の健康は変化が大きいため、口腔内の健康状態が良好でこれまで虫歯になってこなった人でも半年に1回は受けましょう。
歯科医院で定期健診を受けるメリット
歯科医院で定期健診を受けるメリットをより詳しくお話しします。
①口腔内の健康状態チェック
定期健診では、必ず口腔内の健康状態チェックが行われます。磨き残しはあるか、歯石やプラークの有無をはじめ、プロの目線からあらゆる状態を診てもらえます。レントゲン撮影を行うことで目視できない箇所まで確認できます。
②歯科疾患の早期発見・早期治療
歯科疾患に限った話ではありませんが、病気は早期発見早期治療が非常に大切です。しかし、自分で気づくには自覚症状がないと難しく、自分で気づく頃には重症化していることもあります。3ヶ月に1回くらいの頻度で定期健診を受けていれば初期状態で見つかり、治療をすることができます。治療も簡単に済むので、歯に対するダメージも最小限で済みます。
③噛み合わせの確認
定期健診では、歯科疾患の有無だけでなく噛み合わせや歯並びも診てもらえます。特に7歳〜18歳頃までは噛み合わせや歯並びが決まってくる時期なので注意が必要です。
④歯科疾患や口臭の予防処置
定期健診では予防処置も行われます。自力で落としきれないプラークや歯石を、専門的機器や道具を用いて除去したり、高濃度のフッ素塗布などが行われます。こういった予防処置を受けることで、虫歯や歯周病を予防し、歯を失くすリスクを減らします。
⑤全身疾患の予防
歯周病の原因は細菌の塊であるプラークや歯石で、歯周ポケットと呼ばれる歯茎と歯の間にあるところから細菌が感染することで、炎症を起こして発症します。この細菌が持つリスクは歯周病だけではありません。歯茎にある血管から細菌が侵入して全身に流れてしまうと、糖尿病の悪化や動脈硬化、早産や低体重児出産のリスクを高めます。3ヶ月に1回歯のクリーニングを受けることで細菌の増殖を抑え、全身疾患への悪影響も減らせます。
⑥セルフケアのアドバイスや指導を受けられる
磨き残しが多いところはどこなのかを診てもらえるので、意識して磨いた方が良い場所や効率の良い磨き方などの指導を受けられます。清掃補助用具選びのアドバイスも受けられます。
⑦トータルで見た医療費を抑えられる
早期発見早期治療ができるので治療も最小限で済むため、トータルで見た医療費も抑えられます。
定期健診の流れについて
歯科医院によって定期健診の流れの詳細は異なりますが、主に下記のような流れで行われます。
問診/カウンセリング
最近気になることはあるか、飲んでいる薬あるか、持病はあるか、妊娠中かなど、現在の生活習慣や健康状態をお聞きします。こういった細かいことまで聞かれると不安に感じてしまう方も多いかもしれませんが、虫歯や歯周病へのリスクに関係するため必要な聞き取りになります。定期健診を受ける前に自分の状態や気になることをスムーズに伝えられるように整理しておきましょう。
口腔内チェック
問診が終わったら、お口の中を診ていきます。歯茎の健康状態チェックなどをはじめ、虫歯や歯周病があるかの確認を行います。同時に磨き残しのチェックを行い、磨けていない箇所を発見します。虫歯のチェックは、特に虫歯が生じやすい歯間部や奥歯、溝などを詳しく診ていきます。必要に応じてレントゲン撮影が行われます。歯茎の健康状態チェックをする際は、出血や炎症がないかを見ていきます。主に歯科衛生士が担当し、得られた情報を歯科医師に共有します。
ブラッシング指導
口腔内のチェックが終わったら、結果をもとに、正しく効果的な歯磨きの仕方をお教えします。磨き残しがある箇所の磨き方などを知ることで、磨き残しを減らせるようになり、口腔内の状態も改善しやすくなります。歯ブラシが届きにくい場所には、患者様の歯列に合った、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどの清掃補助用具をおすすめすることもあります。
歯のクリーニング/歯石除去
予防処置のひとつとして、専門機器を用いて歯のクリーニングや歯石の除去を行います。口腔内に残存するプラークや、自力で落とすことはできない歯石やバイオフィルムを綺麗に落としていきます。
フッ素塗布などの予防処置
クリーニングなどでお口の中をきれいにしたら、フッ素塗布などを行います。フッ素の成分は虫歯予防に効果的なので、歯科健診でも積極的に行われています。高濃度フッ素の歯磨き粉も市販で購入できますが、歯科医院で使用されるフッ素ジェルは、歯科医院専用で、市販のものより濃度が高い効果を得られます。3ヶ月に1度くらいに頻度を目安に歯科医院でフッ素塗布を受けることで、虫歯予防効果が期待できます。
定期健診の費用相場について
歯科医院で受ける定期健診は基本的には保険診療ですが、種類によって自費診療の場合もあります。保険適用の場合の費用相場は大体2,000円〜4,000円で自費診療の場合の費用相場は6,000円〜10,000円ほどです。保険診療と自費診療で受けられる内容が異なり、保険診療は、厚生労働省により認められた内容で行われます。下記の内容の例です。
✔️虫歯や歯周病のチェック
✔️歯石除去/クリーニング
✔️磨き残しのチェック
✔️レントゲン検査※必要に応じて
✔️歯茎の健康状態チェック(歯周ポケットの深さなど)
自費診療の場合は、歯科医院で自由に決められるため、内容や費用は歯科医院によって異なります。保険診療が時間制限がある一方で自由診療は時間制限がないので、予防処置を長めに受けられることも多く、より専門的な処置をしてもらえます。
当院の定期健診
当院の定期健診では、希望する患者様に対して歯科衛生士担当制を導入しています。当院の定期健診に関する詳細は、下記の公式ホームページをご確認ください。
当院の定期健診の詳細はこちら▼
https://www.dental-yamazaki.com/treatment/regular.php
まとめ
定期健診を受けることで、お口の中の健康状態を細かく把握し、その都度適切な処置や治療を受けることができます。お口の中の健康は全身の健康とも密接に関係しているため、早めに対処することが重要です。セルフケアを丁寧に行いつつ、プロにもしっかり診てもらいましょう!