こんにちは!横浜市磯子区の歯医者、「やまざき歯科医院」です。
「インプラントの手術にはどのくらい時間がかかるの?」とおたずねいただくことがあります。手術自体の時間はそれほどかかりませんが、麻酔をともなうほどの手術ですので、手術の直後は腫れたり、体調を崩してしまうことがありえます。症例によってはいちどに何本も手術ができないこともあり、当院でご紹介している事例のように4〜5か月ほどかかることがあります。
このように、インプラントはちょっとしたむし歯の治療などにくらべて大掛かりになりますので、つい手術そのものが気になってしまいがちになりますが、実は手術の後の健康診断でのメンテナンスがたいせつになるのです。
きょうは、インプラントの手術後のことに目を向けてみましょう。
インプラント手術の後も定期的な通院をお願いしています
私たち歯科医院では、インプラントを埋入した後にも、定期的に歯科医院に検診に通っていただくことを強くお勧めしています。手術ですから、直後の腫れは引いたか、インプラントはきちんと定着しているか、痛みなどの不具合はないか、ということを確認する必要があります。インプラントを入れた後の定期的な通院は、インプラントを入れた年は3か月に1度、2~3年目は4か月~半年に1度、それ以降は半年~1年に1度となります。
なぜ、インプラントの後には長期的に定期通院が必要になるのか?
「インプラントを入れて健康な生活になったのに、どうしてそんなに長いこと病院に通わなければいけないの?」とご質問をいただくことがあります。
通院をお願いするのは、先ほど申し上げたようにインプラントの不具合がおきていないかといった理由もあるのですが、じつは「インプラント周囲炎」と呼ばれる炎症を起こしていないかの確認を大切にしているのです。
インプラント周囲炎は以前このコラムでもご紹介しましたが、(https://dental-yamazaki.com/dental/?p=47)口の中に増えた歯周病菌が原因で、インプラントが収まっている歯槽骨を溶かしてしまう炎症です。歯槽骨が溶けてしまうと、せっかく埋め込んだインプラントが揺らぎ、ひどい時には抜けてしまうのです。
インプラント周囲炎は、歯周病と同じように明らかな痛みを伴わないまま進行してしまう場合が多く、自覚症状が現れにくいのが大きな問題です。このため、定期的にインプラントを含めた歯の健康診断にお越しいただくことをお願いしております。
毎年2回ほど通院するのは確かに「面倒、大変」かもしれません。しかし考えようによっては「便利」なことです。磨き残しのくせがないか、歯石や歯垢がついていないか、歯周病やむし歯になっていないか、インプラント用の定期通院は、口腔内全体のメンテナンスをするチャンスでもあるのです。
政府は2022年5月、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)案で、歯周病などの悪化を早く発見することで医療費を抑制することを目的に、国民に毎年の歯科健診を義務付ける「国民皆歯科健診」制度の検討をすることを明記しました。
セルフケアでは落としきれない汚れが蓄積しないうちに通院して、インプラント自体とお口のメンテナンスをきっちり行い、インプラントを長持ちさせましょう!
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