こんにちは！横浜市磯市区の歯医者、「やまざき歯科医院」です。

「インビザラインを始めたいけど、痛いのかな？」
「インビザラインの痛みは、いつまで続くのかな？」

インビザラインは痛みの少ない歯列矯正方法として、近年人気を高めています。
しかし、実際にインビザラインを始めて、痛みを感じている方がいるのではないでしょうか。

結論として、インビザラインで多少は痛みを感じることはあります。
ですが、ほとんどの痛みは対処可能です。

そこで今回は、インビザラインの痛みの原因と対処法を紹介していきます。
この記事を読み終わるころには、なぜインビザラインで痛みが発生しているのかを理解し、実際に痛みを感じても適切に対処できるようになっているでしょう。

現在インビザラインで痛みのある方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.インビザラインで痛みがでるのは、歯が動いている証拠

インビザラインは「痛みの少ない歯科矯正方法」として人気ですが、痛みを感じることはもちろんあります。

これはインビザラインに限らず言えることですが、歯列矯正で痛みを感じるのは、「歯が動いている証拠」ということです。

歯列矯正では、矯正器具を用いて、歯を動かしたい方向に力を加えていきます。
歯に力が加わると、歯槽骨という歯根にある骨の吸収・形成が繰り返され、少しずつ歯を動かしていくことができます。

骨の吸収を担っているのが、「破骨細胞」という細胞です。
この破骨細胞は、骨を吸収する際に、痛みのもととなる物質を発生させます。
それが個人差はあるものの歯を動かす歯列矯正で、痛みを感じる原因なのです。

しかし、痛みが強ければ強いほど、矯正が上手くいっているということではありませんので注意してください。

あまりに痛みが強く、長く続く場合は、異常が起きている可能性もあります。
次の項目で紹介する5つの原因と照らし合わせて、対処法も試してみましょう。

2.インビザラインの痛みの5つの原因

⑴矯正開始直後に痛い

インビザラインで矯正を開始した直後に、痛みを感じることがありますが、初めてアライナーを装着した時は締め付けられているような感覚を覚えます。
このアライナーの装着に慣れていないことに加えて、現状の歯並びとアライナーの形状の差がやや大きいことが痛みの原因です。

矯正開始直後の痛みは、アライナーの装着に慣れていく過程なので、基本的に心配はありません。
ほとんどの場合、3〜7日ほどで装着時の違和感や痛みは薄れていきます。

インビザラインは1日20時間以上のアライナー装着が推奨されています。
最初の痛みは慣れによって消えていくため、少し痛みがあっても装着を続けて推奨時間の20時間を確保することがとても大切です。

もし長時間の装着が困難であれば、「仕事中」「授業中」のように時間を限定して、徐々に装着に慣れていきましょう。

 

⑵アライナーを外すと痛い

飲食をするときには基本的にアライナーを取り外すと考えて大丈夫です。
アライナーを交換した直後は歯をきつくしめているので、取り外しに手間取り痛みを感じます。

また、アライナーを外したあとは、上下の歯が上手に噛み合わないため痛むことがあります。
こちらも徐々に慣れていくと痛みは軽減できます。

 

⑶アライナーが歯茎や舌にあたって痛い

舌や歯茎にアライナーが当たって痛みを感じるケースも多くあります。
特に、舌の動かし方や置く位置によってアライナーの内側部分に当たってしまったり、アライナーの縁が歯茎に当たって口内炎になったりします。

しかし痛むからといって、ご自身でアライナーを削ることは避けましょう。
アライナーを削りすぎてしまうと、かえって縁が鋭利になってしまったり、歯にはまらなくしまったりすることにつながります。

アライナーが歯茎に当たるときは歯型にあっていないこともあるので、歯医者さんで相談し削ってもらったり丸めてもらったりしましょう。

⑷アタッチメントが痛い

インビザラインを用いた矯正では、「アタッチメント」という突起物を歯に設置します。

このアタッチメントの設置によって、アライナーがより歯列にフィットするようになりますが、歯の表面に突起物を付けることになるため口腔内に傷をつけてしまうこともあります。
特に舌や唇、頬に口内炎が発生してしまうケースがとても多いです。

アタッチメントが痛いと感じる場合は、矯正用ワックスの利用を検討してみましょう。
矯正用ワックスをアタッチメントにつけることで、出っ張りをなめらかにできます。
この矯正用ワックスは、矯正をしている歯科医院だけでなく、通販サイトでも購入が可能性ですので気軽に購入できます。

⑸歯を削った(IPR)後に痛い

歯を移動させる空間を作り出すために、歯と歯の間をヤスリで削る、IPLという治療法があります。
歯を削るときに響いたり、削ったあとに痛みが出たりすることがありますが、痛みが長引くというのは、あまりありません。

 

3.インビザラインの痛みの対処法

● 痛み止めを処方してもらう
● やわらかい食べ物を食べる
● アライナー交換時は安静にできる日に
● 歯科医師に相談する

上記4つの対処法が効果的です。

痛み止めは市販でも構いませんが、歯科医師に相談すると、より適切な処置と処方をしてもらえるので安心です。

 

4.まとめ

インビザラインは、ほかのワイヤー矯正と比べ痛みが出にくいといえます。
ただし、全く痛くならないというわけではありません。
個人差はあるものの、アライナーを交換したときやアタッチメントを装着したときなどに痛みがでやすい矯正治療です。

しかし、その痛みがずっと続くわけではありません。
大体の場合、数日すれば治まることが多いですが、痛みが出たときは、我慢せずに早めに歯医者さんから処方してもらった痛み止めを飲みましょう。

～当院のインビザラインの紹介～
https://dental-yamazaki.com/treatment/ortho.php