歯の豆知識

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インプラントの治療期間はどのくらい?

 

こんにちは!横浜市磯市区の歯医者、「やまざき歯科医院」です。

 

近年ではインプラント治療も、かなり認知されてきました。

みなさんも1度は耳にしたことがあると思います。

 

インプラントとは、失ってしまった歯の部位に、人工で作られた骨や歯根を埋めこむことです。

この治療を行うことで、歯を失った人でも、再び歯で食べものを噛んで食事を楽しめるようになります。

 

そこで、今回はインプラントの平均的な治療期間や簡単な治療の流れをご紹介したいと思います。

インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にされてくださいね。

 

 

 

1.インプラント治療期間の平均は3~12ヶ月

 

 

一般的なインプラントの治療期間は、約3~12ヵ月かかると考えられています。

治療期間に差があるのは、個々の口腔内の健康状態に差があるためです。

顎の骨がしっかりしていて歯ぐきも健康な方は、すぐに埋入手術が受けられますし、骨と人工歯根の結合も早く進みます。

逆に、歯ぐきが歯周病であったり、顎の骨が溶けて薄い方は、歯ぐきの治療や造骨手術を先に行ったり、骨との結合期間も長くかかることがあるためです。

詳しい治療期間については、歯科医師に確認しましょう。

 

2.インプラント治療の流れとポイント

 

⑴治療計画を立てる

インプラント治療では、外科手術も行うため、治療前に口腔内や顎の骨の状況や健康状態を細かく確認することが重要です。

レントゲンやCT撮影、口腔内模型などを用いて患者の状況把握と治療方針を決定します。

このタイミングで治療法や費用、通院期間などの説明と患者の意思の確認などを含めたカウンセリングを行い、同意が得られた場合は治療開始です。

 

 

また、インプラント治療の前には以下のような治療も行われます。

 

  • 残存歯のむし歯・歯周病に対する治療
  • 残存歯の治療が見込まれない場合の抜歯
  • 禁煙指導、歯磨き指導

 

これらはインプラント治療の成功率を高めるために必要な作業ですが、人によってはこれらに時間をかける場合もあります。
加えて、以下に当てはまる人もすぐに治療を始めない場合があります。

 

  • 全身疾患が要因で感染しやすい状態にある、または治癒されにくい人
  • 糖尿病を患っており、血糖コントロールが上手くいっていない人
  • 骨量の不足している人

 

骨量が不足している人の場合は、インプラント治療の前に骨を増やすために、骨造成治療を行うことがあります。
これら治療に関する説明や期間、口腔内の現状についてわからないことはすべて聞きましょう。

⑵インプラント手術

インプラント手術には1回法と2回法があり、口腔内の状況などによって歯科医師が判断し、提案されます。
朝から始まることが多く、麻酔を使って日帰りで手術が行われます。

 

 

  • 2回法:通院回数4~6回、通院期間3~7ヶ月

 

 

まず1回目の手術で人工の歯根を顎の骨に埋めます。
安定するまで歯肉を縫合して定着期間を置きます。手術時間は1~3時間です。

その後、土台が安定した頃に再度歯ぐきを切開して、人工歯根を露出させ、そこに人工歯と連結させる装置のアバットメントを装着する2回目の手術を行います。

 

 

口腔内の環境を考え、細菌感染のリスク回避や人工歯根の安定を図るために2回に分けた方がよいと判断された場合に行う方法です。

 

 

  • 1回法:通院回数1~2回、・通院期間1日~2週間

 

 

埋入手術の際、人工歯根と接続部となるアバットメントが一体型になったフィクスチャーを一度に埋めます。
手術の時間は2回法の1回目とさほど変わりません。
アバットメントを装着する処置を省略できるため、手術が埋入時の1回で済みます。
これは顎の骨がしっかりと安定しやすい方や、装置が歯茎から出たままになるので、細菌感染のリスクが低い方でしか施術することができません。

 

 

  • インプラント定着期間:3~6ヶ月

 

 

2回法で手術を行った場合は、1回目と2回目の間に3~6カ月の定着期間が必要です。
2回目の手術に関しての所要時間は30分程度で終わります。
その後は人工歯を被せるまでの期間を1〜6週間開けてセットを行います。

 

⑶人工歯装着

 

 

アバットメントに問題や違和感がないか確認し、最終的な人工歯を装着するという作業をし、終了になります。

 

⑷メンテナンス

 

インプラントは適切なメンテナンスを行わないと、不具合や炎症を起こしてしまうことがあるため、定期的な検診と日々のセルフメンテナンスが必要となります。

治療後に口腔内が不衛生になると、歯ぐきが炎症を起こしてインプラント体に感染します。歯周病と同じように歯ぐきが炎症を起こして顎の骨を溶かし、インプラントを支えきれなくなると脱落してしまうこともあるのです。

 

 

3.インプラント治療は長期間になるため、じっくり行うことが大切

 

インプラントは、確かに治療期間が長くかかる治療です。

ですが、機能性・審美性全てにおいて、どの修復方法よりも天然歯に近い回復が期待できます。

その先においしく食事ができ、見た目も美しい状態を継続できるメリットを考えると、治療期間や費用がかかったとしても、行う価値はとても高いと考えます。

 

 

インプラントに限らず、些細な相談や気になる事、いつでも気軽にご相談くださいね。

 

当院のインプラントについて、もっと詳しく知りたい!という方もぜひ当院へご相談ください。

 

 

 

~当院のインプラント治療のご紹介~
https://dental-yamazaki.com/implant/